期待の新星;ペインター
2008年9月1日 TCG全般 コメント (5)Hulk Flash無き後、コンボ使いは新たな出会いを焦がれていた。しかし焦がれたと言っても、そう待たされる事は無かった。《Flash》が制限に指定される時期と前後してシャドウムーアの《絵描きの召使い/Painter’s Servant》が登場したのだ。《丸砥石/Grindstone》とそれが組み合わさることにより、それらをプレイし起動するための計6マナ(しかも色は問わない!)を揃えさえすれば、勝利確定。かつてのベルチャーに匹敵するシンプルさ。それどころか、かのベルチャーよりもその条件はゆるく、なおかつ起動時の不確定要素が『ない』という折り紙付き。かくしてペインターは新たな一線級のデッキへとのし上がって行く。ちなみに下記のレシピはヴィンテージ選手権にてOwen Turtenwald氏が使用したデッキ。
メインボード
2:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3:《島/Island》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
2:《Underground Sea》
3:《Volcanic Island》
3:《絵描きの召使い/Painter’s Servant》
2:《粗石の魔道士/Trinket Mage》
1:《Ancestral Recall》
1:《Black Lotus》
1:《渦まく知識/Brainstorm》
1:《Demonic Tutor》
1:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1:《嘘か真か/Fact or Fiction》
4:《Force of Will》
1:《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
2:《丸砥石/Grindstone》
1:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《Mana Crypt》
3:《Mana Drain》
1:《商人の巻物/Merchant Scroll》
1:《Mox Emerald》
1:《Mox Jet》
1:《Mox Pearl》
1:《Mox Ruby》
1:《Mox Sapphire》
1:《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1:《思案/Ponder》
2:《紅蓮破/Pyroblast》
3:《赤霊破/Red Elemental Blast》
1:《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
1:《Sol Ring》
4:《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1:《Time Walk》
1:《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1:《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
サイドボード
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1:《虚空の杯/Chalice of the Void》
1:《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
1:《虚空の力線/Leyline of the Void》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
4:《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2:《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
3:《Tropical Island》
メインボード
2:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3:《島/Island》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
2:《Underground Sea》
3:《Volcanic Island》
3:《絵描きの召使い/Painter’s Servant》
2:《粗石の魔道士/Trinket Mage》
1:《Ancestral Recall》
1:《Black Lotus》
1:《渦まく知識/Brainstorm》
1:《Demonic Tutor》
1:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1:《嘘か真か/Fact or Fiction》
4:《Force of Will》
1:《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
2:《丸砥石/Grindstone》
1:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《Mana Crypt》
3:《Mana Drain》
1:《商人の巻物/Merchant Scroll》
1:《Mox Emerald》
1:《Mox Jet》
1:《Mox Pearl》
1:《Mox Ruby》
1:《Mox Sapphire》
1:《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1:《思案/Ponder》
2:《紅蓮破/Pyroblast》
3:《赤霊破/Red Elemental Blast》
1:《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
1:《Sol Ring》
4:《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1:《Time Walk》
1:《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1:《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
サイドボード
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1:《虚空の杯/Chalice of the Void》
1:《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
1:《虚空の力線/Leyline of the Void》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
4:《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2:《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
3:《Tropical Island》
コンボの弱体化に伴いパーミッションの復興が見られてきた。GATやHulk Flash全盛の頃は2線級に甘んじていたTyrant Oathがようやくその真価を見せ始めてきた。以下はVintage Championships 2008でJason Akenが使用し、Top8に入ったレシピである。
Mainboard
2:《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》
1:《Ancestral Recall》
1:《渦まく知識/Brainstorm》
4:《Force of Will》
4:《Mana Drain》
1:《神秘の教示者/Mystical Tutor》
4:《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1:《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
1:《拭い捨て/Wipe Away》
1:《Demonic Tutor》
1:《強迫/Duress》
1:《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》
1:《商人の巻物/Merchant Scroll》
1:《思案/Ponder》
1:《思考囲い/Thoughtseize》
1:《Time Walk》
4:《ドルイドの誓い/Oath of Druids》
1:《Black Lotus》
1:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《Mox Emerald》
1:《Mox Pearl》
1:《Mox Ruby》
1:《Mox Sapphire》
2:《無のロッド/Null Rod》
4:《虚空の杯/Chalice of the Void》
4:《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
1:《露天鉱床/Strip Mine》
3:《不毛の大地/Wasteland》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《Tropical Island》
2:《Underground Sea》
2:《島/Island》
Sideboard
2:《シミックの空呑み/Simic Sky Swallower》
4:《酸化/Oxidize》
1:《壌土からの生命/Life from the Loam》
4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
2:《真髄の針/Pithing Needle》
2:《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
このデッキの肝はOathとTyrantであることは間違いないのだが、虚空の杯が特徴的であるといえよう。対ストーム系など軽量スペルの足止めに打って付けの一枚。逆にストームを稼いで(Moxの出し入れで)《狡猾な願い/Cunning Wish》から《思考停止/Brain Freeze》と繋げる別バージョンも存在する。
Mainboard
2:《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》
1:《Ancestral Recall》
1:《渦まく知識/Brainstorm》
4:《Force of Will》
4:《Mana Drain》
1:《神秘の教示者/Mystical Tutor》
4:《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1:《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
1:《拭い捨て/Wipe Away》
1:《Demonic Tutor》
1:《強迫/Duress》
1:《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》
1:《商人の巻物/Merchant Scroll》
1:《思案/Ponder》
1:《思考囲い/Thoughtseize》
1:《Time Walk》
4:《ドルイドの誓い/Oath of Druids》
1:《Black Lotus》
1:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《Mox Emerald》
1:《Mox Pearl》
1:《Mox Ruby》
1:《Mox Sapphire》
2:《無のロッド/Null Rod》
4:《虚空の杯/Chalice of the Void》
4:《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
1:《露天鉱床/Strip Mine》
3:《不毛の大地/Wasteland》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《Tropical Island》
2:《Underground Sea》
2:《島/Island》
Sideboard
2:《シミックの空呑み/Simic Sky Swallower》
4:《酸化/Oxidize》
1:《壌土からの生命/Life from the Loam》
4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
2:《真髄の針/Pithing Needle》
2:《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
このデッキの肝はOathとTyrantであることは間違いないのだが、虚空の杯が特徴的であるといえよう。対ストーム系など軽量スペルの足止めに打って付けの一枚。逆にストームを稼いで(Moxの出し入れで)《狡猾な願い/Cunning Wish》から《思考停止/Brain Freeze》と繋げる別バージョンも存在する。
時代の終焉;GAT&ハルフラ
2008年6月1日 TCG全般http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/announce/dci20080602a
2008年6月1日のDCI Banned and Restricted List Announcementをもってヴィンテージに君臨したふたつのデッキが大きく力を落とすことになった。
制限カードに指定されたのは次の5つのカード。
《渦まく知識/Brainstorm》
《閃光/Flash》
《噴出/Gush》
《商人の巻物/Merchant Scroll》
《思案/Ponder》
Flashはハフルラの根幹となるカードであり、Merchant Scrollはヴィンテージで残された最後の青きサーチカード。GATに対してはGushだけでなく執拗なまでのキャントリップ制限。こんなにまでするのなら、元から作らなければいいのにと思うのだが、どうだろうか?そもそも、カードを作る段階でヴィンテージが余り意識されていないことにも問題があるのだが…
たとえばハフルラ、FlashとProtean Hulkの脅威が分かっていたにもかかわらず《悪性スリヴァー/Virulent Sliver》を緑1マナのままで世に送り出してしまったのは弁解の余地のない落ち度だろう。
GATにしてもGushを解禁しつつ、Ponderが青1マナで出てしまったことにも疑問符がついて回る。
いずれにしても彼らの時代は終わった。そしてそれは新たな時代の幕開けでもある。
2008年6月1日のDCI Banned and Restricted List Announcementをもってヴィンテージに君臨したふたつのデッキが大きく力を落とすことになった。
制限カードに指定されたのは次の5つのカード。
《渦まく知識/Brainstorm》
《閃光/Flash》
《噴出/Gush》
《商人の巻物/Merchant Scroll》
《思案/Ponder》
Flashはハフルラの根幹となるカードであり、Merchant Scrollはヴィンテージで残された最後の青きサーチカード。GATに対してはGushだけでなく執拗なまでのキャントリップ制限。こんなにまでするのなら、元から作らなければいいのにと思うのだが、どうだろうか?そもそも、カードを作る段階でヴィンテージが余り意識されていないことにも問題があるのだが…
たとえばハフルラ、FlashとProtean Hulkの脅威が分かっていたにもかかわらず《悪性スリヴァー/Virulent Sliver》を緑1マナのままで世に送り出してしまったのは弁解の余地のない落ち度だろう。
GATにしてもGushを解禁しつつ、Ponderが青1マナで出てしまったことにも疑問符がついて回る。
いずれにしても彼らの時代は終わった。そしてそれは新たな時代の幕開けでもある。
おいらがMagic; the Gatheringを始めて9年以上が経つ。
プレイヤーとしては半引退状態が続いているものの、コレクターとして趣味の一部としてあり続けている。
遊戯王やポケモン、デュエルマスターズといった和製TCGが盛衰する中、おいらの場合はこのMTG一本でやって来た。
今現在、仕事やその勉強に費やす時間が圧倒的に多い。それでもなおMtGが趣味の一部であり続けていることは、ある意味すごいことである。ゲームとしてはまだまだ生まれたばかりの存在。チェスや将棋、囲碁といったボードゲーム、トランプや新参のウノと比べてもTCGというジャンル自体が赤子に等しい。若々しいMtGに惹かれ続ける魔の魅惑が確かにある。
ここには、依然趣味の一部であり続けるMtGの過去、現在、未来を綴っていこうとおもう。
プレイヤーとしては半引退状態が続いているものの、コレクターとして趣味の一部としてあり続けている。
遊戯王やポケモン、デュエルマスターズといった和製TCGが盛衰する中、おいらの場合はこのMTG一本でやって来た。
今現在、仕事やその勉強に費やす時間が圧倒的に多い。それでもなおMtGが趣味の一部であり続けていることは、ある意味すごいことである。ゲームとしてはまだまだ生まれたばかりの存在。チェスや将棋、囲碁といったボードゲーム、トランプや新参のウノと比べてもTCGというジャンル自体が赤子に等しい。若々しいMtGに惹かれ続ける魔の魅惑が確かにある。
ここには、依然趣味の一部であり続けるMtGの過去、現在、未来を綴っていこうとおもう。
時代の席巻;ハルクフラッシュ
2007年12月31日 TCG全般2007年、WotC最大の失態は4月に行われた《閃光/Flash》のエラッタ見直しであろう。カードパワーのバランス調整を念頭に置いての改定であったが驚異的なコンボデッキを生んでしまうことになった。
ハルクフラッシュ、略してハルフラはbelcher同様にコンボ完成に必要なカードが圧倒的に少ない。《閃光/Flash》から《変幻の大男/Protean Hulk》を場に出し、コストを支払わずにPIG能力(場から墓地に落ちたときの能力)を駆使すれば、ほぼ瞬殺できるというもの。
まずはレガシーにて猛威を振るうことになる。未来予知参入前のGrand Prix Columbus 07において、トップ8に3人が残り、あっさりと優勝をさらっていった。《神秘の教示者/Mystical Tutor》が4枚使えるという点はヴィンテージのハルクフラッシュよりも質が悪いものにしていると言っても過言ではないだろう。未来予知参入後は《否定の契約/Pact of Negation》や《召喚士の契約/Summoner’s Pact》が加わることになっていたため、《閃光/Flash》そのものがレガシーから退場することになった。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/af170
しかしながらヴィンテージでは(単純に比較はできないものの)より凶悪に進化して環境をリードしていく。前述の2つのPactだけでなくフィニッシャーそのものが2種のスリヴァーに取って代わった結果、空きスロットが生まれ、より一層コンボ成功率を高めるものとなった。Invitational 07においてTiago Chanがこのデッキを使用し、見事優勝を飾った。以下はそのデッキ。
3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1 島/Island
4 汚染された三角州/Polluted Delta
2 Tropical Island
2 Underground Sea
1 Black Lotus
1 水蓮の花びら/Lotus Petal
1 Mox Emerald
1 Mox Jet
1 Mox Pearl
1 Mox Ruby
1 Mox Sapphire
1 Elvish Spirit Guide
1 ハートのスリヴァー/Heart Sliver
4 変幻の大男/Protean Hulk
4 悪性スリヴァー/Virulent Sliver
1 Ancestral Recall
4 渦まく知識/Brainstorm
1 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
1 Demonic Tutor
4 閃光/Flash
4 Force of Will
1 伝国の玉璽/Imperial Seal
4 商人の巻物/Merchant Scroll
1 誤った指図/Misdirection
1 神秘の教示者/Mystical Tutor
4 否定の契約/Pact of Negation
4 召喚士の契約/Summoner’s Pact
1 吸血の教示者/Vampiric Tutor
サイドボード
1 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
4 闇の腹心/Dark Confidant
4 強迫/Duress
1 残響する真実/Echoing Truth
4 虚空の力線/Leyline of the Void
1 再建/Rebuild
このデッキを止めるには《虚空の力線》がベストであるが故に、メタからそれがメイン投入される事態も起こったほどである。
ハルクフラッシュ、略してハルフラはbelcher同様にコンボ完成に必要なカードが圧倒的に少ない。《閃光/Flash》から《変幻の大男/Protean Hulk》を場に出し、コストを支払わずにPIG能力(場から墓地に落ちたときの能力)を駆使すれば、ほぼ瞬殺できるというもの。
まずはレガシーにて猛威を振るうことになる。未来予知参入前のGrand Prix Columbus 07において、トップ8に3人が残り、あっさりと優勝をさらっていった。《神秘の教示者/Mystical Tutor》が4枚使えるという点はヴィンテージのハルクフラッシュよりも質が悪いものにしていると言っても過言ではないだろう。未来予知参入後は《否定の契約/Pact of Negation》や《召喚士の契約/Summoner’s Pact》が加わることになっていたため、《閃光/Flash》そのものがレガシーから退場することになった。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/af170
しかしながらヴィンテージでは(単純に比較はできないものの)より凶悪に進化して環境をリードしていく。前述の2つのPactだけでなくフィニッシャーそのものが2種のスリヴァーに取って代わった結果、空きスロットが生まれ、より一層コンボ成功率を高めるものとなった。Invitational 07においてTiago Chanがこのデッキを使用し、見事優勝を飾った。以下はそのデッキ。
3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1 島/Island
4 汚染された三角州/Polluted Delta
2 Tropical Island
2 Underground Sea
1 Black Lotus
1 水蓮の花びら/Lotus Petal
1 Mox Emerald
1 Mox Jet
1 Mox Pearl
1 Mox Ruby
1 Mox Sapphire
1 Elvish Spirit Guide
1 ハートのスリヴァー/Heart Sliver
4 変幻の大男/Protean Hulk
4 悪性スリヴァー/Virulent Sliver
1 Ancestral Recall
4 渦まく知識/Brainstorm
1 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
1 Demonic Tutor
4 閃光/Flash
4 Force of Will
1 伝国の玉璽/Imperial Seal
4 商人の巻物/Merchant Scroll
1 誤った指図/Misdirection
1 神秘の教示者/Mystical Tutor
4 否定の契約/Pact of Negation
4 召喚士の契約/Summoner’s Pact
1 吸血の教示者/Vampiric Tutor
サイドボード
1 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
4 闇の腹心/Dark Confidant
4 強迫/Duress
1 残響する真実/Echoing Truth
4 虚空の力線/Leyline of the Void
1 再建/Rebuild
このデッキを止めるには《虚空の力線》がベストであるが故に、メタからそれがメイン投入される事態も起こったほどである。
初めてのサイカ算(転載)
2005年11月28日 TCG全般現在のエクステンデッド環境で熱く注目されているのが、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》と《壌土からの生命/Life from the Loam》を使用したカードエンジン。
スタンダードにもクリーチャーになる土地や、クリーチャー除去能力を持った土地は存在するが、エクステンデッド環境になると、土地は直接カードに結びつくからだ。サイクリング能力が付いたサイクリングランドや、《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》がその仕掛け人ならぬ仕掛けカード。《壌土からの生命/Life from the Loam》でこれらのカードを回収すれば、それらは更に別のカードへと変わっていく。しかも、《壌土からの生命/Life from the Loam》には発掘があるので、墓地にある限り何度でも使い回しが効く。
このドローエンジンをサイカトグと組み合わせたのが、プロツアーロサンゼルスで石田格がデザインしたドレッジ型サイカトグ(Dredge-a-Tog)である。かつてあった《噴出/Gush》サイカに動きは似ていて、気をつけていないと予想外の角度から致命的なダメージを叩き出す。非常に動きの面倒なエンジンなので、簡単に動きをまとめてみよう。
ここでは最も解りやすい状況にする為に、場には既に《サイカトグ/Psychatog》が出ていて手札には《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が一枚。墓地には何もカードが落ちていなかったとする。
さあ。
4マナが揃ったら、相手のターン終了時に、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を唱える。基本的な選択カードは、二種類のサイクリングランド、《汚染された三角州》、《壌土からの生命/Life from the Loam》だ。
仮に相手が、《壌土からの生命/Life from the Loam》と《汚染された三角州/Polluted Delta》を手札に加わるカードとして選んだことにしよう。場に《サイカトグ/Psychatog》がいればどれを選ぼうと影響はない。
手札: 壌土、汚染
墓地: けち、土地、土地
サイカトグ: +0/+0
アップキープで《壌土からの生命/Life from the Loam》を《サイカトグ/Psychatog》のパンプに使い墓地に落とす。通常ドローを《壌土からの生命/Life from the Loam》の発掘に使用すると、手札に《壌土からの生命/Life from the Loam》が戻り、墓地には3枚のカードが落ちる。
手札: 壌土、三角州
墓地: けち、サイクリング土地、サイクリング土地、?、?、?
サイカトグ: +1/+1
ここで、墓地にある土地の枚数を確実に3枚にするために、手札の《汚染された三角州/Polluted Delta》を《サイカトグ/Psychatog》のパンプに使用して墓地に落とす。
手札: 壌土
墓地: けち、サイクリング土地、サイクリング土地、?、?、?、汚染
サイカトグ: +2/+2
では、いよいよ《壌土からの生命/Life from the Loam》を唱えよう。墓地には?のカードを除いても3枚の土地があるので、それを全て回収する。
手札: サイクリング土地、サイクリング土地、汚染
墓地: けち、?、?、?、壌土
サイカトグ: +2/+2
回収したサイクリングランドでサイクリングを行い、そのドローを《壌土からの生命/Life from the Loam》の発掘に使用する。発掘の効果で、更に墓地に3枚のカードが落ちる。
手札: サイクリング土地、汚染、浄土
墓地: けち、?、?、?、サイクリング土地、?、?、?
サイカトグ: +2/+2
三角州をセットしてから起動し、サイクリング土地をサイカトグのパンプに使用する。これで、場には、丁度2回目の《壌土からの生命/Life from the Loam》を使用するだけのマナが残っている計算になる。
手札: 浄土
墓地: けち、?、?、?、サイクリング土地、?、?、?、サイクリング土地、汚染
サイカトグ: +3/+3
二度目の《壌土からの生命/Life from the Loam》で、サイクリング土地と、先ほど起動して墓地に落ちた《汚染された三角州/Polluted Delta》を回収する。これで全てマナは使い切った計算になる。
手札: サイクリング土地、サイクリング土地、汚染
墓地: けち、?、?、?、?、?、?、壌土
サイカトグ: +3/+3
では、いよいよ全ての手札と墓地をサイカトグのパンプに使用することにしよう。まずは手札から。
手札:
墓地: けち、?、?、?、?、?、?、壌土、サイクリング土地、サイクリング土地、三角州
サイカトグ: +6/+6
続いて墓地。
手札:
墓地:
サイカトグ: +11.5/+11.5
なんと、たった一枚の《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が、11.5点分ものカードに化けるのである! 元々のサイカのパワーと足して考えるとパワーは12.5点であり、仮に相手が一度フェッチからギルドランドをアンタップ状態で場に出した場合、相手のライフは17に減っているので…
17-12.5=4.5
4.5÷1.5=3
《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を唱えた段階で墓地に何もカードが無くとも、手札に何か3枚カードがあれば、それだけで致死量に到達することになる。
スタンダードにもクリーチャーになる土地や、クリーチャー除去能力を持った土地は存在するが、エクステンデッド環境になると、土地は直接カードに結びつくからだ。サイクリング能力が付いたサイクリングランドや、《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》がその仕掛け人ならぬ仕掛けカード。《壌土からの生命/Life from the Loam》でこれらのカードを回収すれば、それらは更に別のカードへと変わっていく。しかも、《壌土からの生命/Life from the Loam》には発掘があるので、墓地にある限り何度でも使い回しが効く。
このドローエンジンをサイカトグと組み合わせたのが、プロツアーロサンゼルスで石田格がデザインしたドレッジ型サイカトグ(Dredge-a-Tog)である。かつてあった《噴出/Gush》サイカに動きは似ていて、気をつけていないと予想外の角度から致命的なダメージを叩き出す。非常に動きの面倒なエンジンなので、簡単に動きをまとめてみよう。
ここでは最も解りやすい状況にする為に、場には既に《サイカトグ/Psychatog》が出ていて手札には《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が一枚。墓地には何もカードが落ちていなかったとする。
さあ。
4マナが揃ったら、相手のターン終了時に、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を唱える。基本的な選択カードは、二種類のサイクリングランド、《汚染された三角州》、《壌土からの生命/Life from the Loam》だ。
仮に相手が、《壌土からの生命/Life from the Loam》と《汚染された三角州/Polluted Delta》を手札に加わるカードとして選んだことにしよう。場に《サイカトグ/Psychatog》がいればどれを選ぼうと影響はない。
手札: 壌土、汚染
墓地: けち、土地、土地
サイカトグ: +0/+0
アップキープで《壌土からの生命/Life from the Loam》を《サイカトグ/Psychatog》のパンプに使い墓地に落とす。通常ドローを《壌土からの生命/Life from the Loam》の発掘に使用すると、手札に《壌土からの生命/Life from the Loam》が戻り、墓地には3枚のカードが落ちる。
手札: 壌土、三角州
墓地: けち、サイクリング土地、サイクリング土地、?、?、?
サイカトグ: +1/+1
ここで、墓地にある土地の枚数を確実に3枚にするために、手札の《汚染された三角州/Polluted Delta》を《サイカトグ/Psychatog》のパンプに使用して墓地に落とす。
手札: 壌土
墓地: けち、サイクリング土地、サイクリング土地、?、?、?、汚染
サイカトグ: +2/+2
では、いよいよ《壌土からの生命/Life from the Loam》を唱えよう。墓地には?のカードを除いても3枚の土地があるので、それを全て回収する。
手札: サイクリング土地、サイクリング土地、汚染
墓地: けち、?、?、?、壌土
サイカトグ: +2/+2
回収したサイクリングランドでサイクリングを行い、そのドローを《壌土からの生命/Life from the Loam》の発掘に使用する。発掘の効果で、更に墓地に3枚のカードが落ちる。
手札: サイクリング土地、汚染、浄土
墓地: けち、?、?、?、サイクリング土地、?、?、?
サイカトグ: +2/+2
三角州をセットしてから起動し、サイクリング土地をサイカトグのパンプに使用する。これで、場には、丁度2回目の《壌土からの生命/Life from the Loam》を使用するだけのマナが残っている計算になる。
手札: 浄土
墓地: けち、?、?、?、サイクリング土地、?、?、?、サイクリング土地、汚染
サイカトグ: +3/+3
二度目の《壌土からの生命/Life from the Loam》で、サイクリング土地と、先ほど起動して墓地に落ちた《汚染された三角州/Polluted Delta》を回収する。これで全てマナは使い切った計算になる。
手札: サイクリング土地、サイクリング土地、汚染
墓地: けち、?、?、?、?、?、?、壌土
サイカトグ: +3/+3
では、いよいよ全ての手札と墓地をサイカトグのパンプに使用することにしよう。まずは手札から。
手札:
墓地: けち、?、?、?、?、?、?、壌土、サイクリング土地、サイクリング土地、三角州
サイカトグ: +6/+6
続いて墓地。
手札:
墓地:
サイカトグ: +11.5/+11.5
なんと、たった一枚の《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が、11.5点分ものカードに化けるのである! 元々のサイカのパワーと足して考えるとパワーは12.5点であり、仮に相手が一度フェッチからギルドランドをアンタップ状態で場に出した場合、相手のライフは17に減っているので…
17-12.5=4.5
4.5÷1.5=3
《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を唱えた段階で墓地に何もカードが無くとも、手札に何か3枚カードがあれば、それだけで致死量に到達することになる。
Moxen ; Carta del Giorno
2005年4月9日 TCG全般MoxenとはMoxの複数形、つまり彼の黎明期のモックス5種(《Mox Pearl》《Mox Sapphire》《Mox Jet》《Mox Ruby》《Mox Emerald》)を指す。色の性質上、それぞれのMoxにも優劣とは言わないものの、価値の性存在する。マナ加速の充実している緑の《Mox Emerald》は、そういった能力に劣る青の《Mox Sapphire》と比べると、後者の方が明らかに重用される。(無論デッキの色に左右されるのだが)
このMoxenの驚異はどこから来るのか?
MtGでは基本的に序盤から様々な呪文がプレイできるわけではない。それぞれの呪文にはコストがあり、通常それが支払われて初めてプレイが成立する。マナ基盤の基本となる土地は毎ターンに1回しかプレイが許されないのに対し、アーティファクトではそういった制約はまずない。4枚制限下であれば、最序盤から2,3マナをコンスタントに生み出すことができ、そこから圧倒的な優位差が生まれてしまう。そういったカードが跋扈できるはずもなく、Type1と呼ばれたフォーマットの頃から制限カードとされてきた。
先に触れたコストの支払い方が変容していく中、相対的な価値は下がっていくだろうが、それでもなおこれらMoxenは驚異の存在であることは間違いない。
このMoxenの驚異はどこから来るのか?
MtGでは基本的に序盤から様々な呪文がプレイできるわけではない。それぞれの呪文にはコストがあり、通常それが支払われて初めてプレイが成立する。マナ基盤の基本となる土地は毎ターンに1回しかプレイが許されないのに対し、アーティファクトではそういった制約はまずない。4枚制限下であれば、最序盤から2,3マナをコンスタントに生み出すことができ、そこから圧倒的な優位差が生まれてしまう。そういったカードが跋扈できるはずもなく、Type1と呼ばれたフォーマットの頃から制限カードとされてきた。
先に触れたコストの支払い方が変容していく中、相対的な価値は下がっていくだろうが、それでもなおこれらMoxenは驚異の存在であることは間違いない。
Black Lotus ; Carta del Giorno
2005年4月8日 TCG全般私的『Card of the Day』第1回目。
《Black Lotus》。黎明期の伝説的なカードのひとつであり、最強のマナソースであることは論を待たないであろう。
その図抜けた能力:好きな色マナを3つ、キャスティング・コスト0から生み出せるその能力は数々のプレイヤーを勝利へと導いてきた。他の黎明期のカードを見ても複数マナをだすのは1マナから無色2マナを出すことができる《Sol Ring》くらいのものだし、いわゆるSilver Age以降になり《ライオンの瞳のダイアモンド》などが作られるも、マナを出すには大きな代償が必要となった。ヴィンテージ創設の前後《ライオンの〜》が《ヨーグモスの意志》との強烈なシナジーを見出すに至ったものの、やはり後者あってこその存在。
デッキを選ばずに入れられることから、瞬殺がモットーのコンボデッキのドラゴンやコントロールデッキの“ザ・デック”、速攻型のツー・デュースなどさまざま。この世界で最も価値のあるカードのひとつであり、当然のことながらデッキに1枚しか入れることの出来ない制限カードで、色褪せることなくその活躍と共に輝き続けるだろう。
《Black Lotus》。黎明期の伝説的なカードのひとつであり、最強のマナソースであることは論を待たないであろう。
その図抜けた能力:好きな色マナを3つ、キャスティング・コスト0から生み出せるその能力は数々のプレイヤーを勝利へと導いてきた。他の黎明期のカードを見ても複数マナをだすのは1マナから無色2マナを出すことができる《Sol Ring》くらいのものだし、いわゆるSilver Age以降になり《ライオンの瞳のダイアモンド》などが作られるも、マナを出すには大きな代償が必要となった。ヴィンテージ創設の前後《ライオンの〜》が《ヨーグモスの意志》との強烈なシナジーを見出すに至ったものの、やはり後者あってこその存在。
デッキを選ばずに入れられることから、瞬殺がモットーのコンボデッキのドラゴンやコントロールデッキの“ザ・デック”、速攻型のツー・デュースなどさまざま。この世界で最も価値のあるカードのひとつであり、当然のことながらデッキに1枚しか入れることの出来ない制限カードで、色褪せることなくその活躍と共に輝き続けるだろう。
Mishra’s Workshop; Carta del Giorno
2004年4月18日 TCG全般曰く、最強のマナ加速土地。曰く、最も制約の強い土地。
タップ一つで無色3マナを生み出せるものの、そのマナはアーティファクト呪文を『プレイするためだけ』にしか使えない。(起動するためには使えない。)という大きな代償を伴う大きな利益を持つ土地カードといえる。
この土地が登場したいにしえのマジック界ではほとんど日の目を見ることがなかったが、the 4000$ Solutionのキーカードとして脚光を浴びるや否や、一躍アンティキティのトップカードにのし上がった。
そのマナからプレイされる《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》や《煙突/Smokestack》、《からみつく鉄線/Tangle Wire》がまさしくからみつくように相手を苦しめた。そこまでであれば、Food Chain Goblinのように時節登場する2線級のデッキで終わっていたのかもしれないが、時代は流れるものである。
そうアーティファクトの一つの黄金期ミラディンの登場である。重くとも強力なアーティファクトの多数収録されるとその存在感は増していく。《精神隷属器/Mindslaver》を擁したControl Slaveryや《三なる宝球/Trinisphere》を擁したトリニスタックスがその圧倒的なコントロール力で猛威を振るわせる大きな要因になった。
タップ一つで無色3マナを生み出せるものの、そのマナはアーティファクト呪文を『プレイするためだけ』にしか使えない。(起動するためには使えない。)という大きな代償を伴う大きな利益を持つ土地カードといえる。
この土地が登場したいにしえのマジック界ではほとんど日の目を見ることがなかったが、the 4000$ Solutionのキーカードとして脚光を浴びるや否や、一躍アンティキティのトップカードにのし上がった。
そのマナからプレイされる《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》や《煙突/Smokestack》、《からみつく鉄線/Tangle Wire》がまさしくからみつくように相手を苦しめた。そこまでであれば、Food Chain Goblinのように時節登場する2線級のデッキで終わっていたのかもしれないが、時代は流れるものである。
そうアーティファクトの一つの黄金期ミラディンの登場である。重くとも強力なアーティファクトの多数収録されるとその存在感は増していく。《精神隷属器/Mindslaver》を擁したControl Slaveryや《三なる宝球/Trinisphere》を擁したトリニスタックスがその圧倒的なコントロール力で猛威を振るわせる大きな要因になった。
時代の席巻;サイカトグ
2002年12月1日 TCG全般最強のクリーチャーは何か?という命題はいつの時代も論議の的になるものだ。古くは《惑乱の死霊》や《セラの天使》に《アーナム・ジン》、歩く火力の《ボールライトニング》、ボードコントロールの《マスティコア》、青い悪魔と呼ばれた《変異種》など人によって思い入れは様々だろう。しかし2001年オデッセイの登場によりその第一候補に挙がり得るクリーチャーがさらにひとつ誕生した。他でもない《サイカトグ》である。
3マナ1/2、マルチカラーときてマナレシオからすると貧弱な観が拭えないが、驚くべきはその能力。手札と墓地をこのエイトグが『食べる』ことで脅威のパンプアップを見せるからだ。手札を2枚捨て、その2枚をゲームから取り除くことで+3/+3のサイズに変身してしまう。ヴィンテージでは手札を充実させる手段は山ほどあり、またパーミッションのフィニッシャーとしてその破壊力は十分なものだった。
当時、正統派なパーミッションは《変異種》をフィニッシャーに据えていたが、アンタッチャブルがあまり意味を成さない環境ということもあって、またゲームをより早く決めることが高まることから《サイカトグ》が取って変わったのだった。
その発展系と呼べるのが《Berserk》を加えたハルクスマッシュである。既存の青黒に色は異なるが緑をタッチし《Berserk》を与えることにより一発でゲームを決めることが出来るようになった。このデッキが生まれたのは単にそれらのカードがあったからだけではなく、願いカードの存在が多分にあった。《狡猾な願い》からシルバーバレットすることにより必要なタイミングで《Berserk》が手に入るというのは戦術として非常に重要なものであったことは論をまたない。
そして何より外せないのがGATであろう。エクステンデッドで一世を風靡したミラクルグロウにハルクスマッシュの一発的要素を組み込んだヴィンテージ独自のデッキである。1,2マナの軽量ドローでデッキを掘り進め、《クウィリーオンのドライアド》をパンプアップ。ある種このデッキの一番のキーであるピッチスペルの《噴出》、フルタップ状態からさらに手札を肥やす能力はあっという間にクリーチャーを肥大化させ、《Berserk》により確実に致死ダメージを叩き込むことが出来る。
そのGATの影響か、2003年3月の制限カード指定によってGATの隆盛は終わってしまったものの、2007年6月20日の制限解除に伴い、再び一線級のデッキへとのし上がってきた。
サンプルデッキ
ヴィンテージ選手権07(〜未来予知) 優勝 Stephen Menendian
クリーチャー
4 クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad
1 サイカトグ/Psychatog
インスタント・ソーサリー
1 Ancestral Recall
4 渦まく知識/Brainstorm
1 狡猾な願い/Cunning Wish
4 Force of Will
4 噴出/Gush
2 Mana Drain
2 誤った指図/Misdirection
1 神秘の教示者/Mystical Tutor
3 選択/Opt
1 赤霊破/Red Elemental Blast
1 吸血の教示者/Vampiric Tutor
1 Demonic Tutor
4 強迫/Duress
4 商人の巻物/Merchant Scroll
1 Time Walk
1 ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will
エンチャント・アーティファクト
1 Black Lotus
1 Mox Sapphire
1 Mox Jet
1 Mox Ruby
1 Mox Emerald
1 Fastbond
土地
1 島/Island
3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1 Library of Alexandria
3 汚染された三角州/Polluted Delta
2 Tropical Island
3 Underground Sea
1 Volcanic Island
サイドボード
3 真髄の針/Pithing Needle
3 イクスリッドの看守/Yixlid Jailer
1 秘宝の突然変異/Artifact Mutation
1 Berserk
1 火+氷/Fire+Ice
2 酸化/Oxidize
1 紅蓮破/Pyroblast
1 赤霊破/Red Elemental Blast
2 水没/Submerge
3マナ1/2、マルチカラーときてマナレシオからすると貧弱な観が拭えないが、驚くべきはその能力。手札と墓地をこのエイトグが『食べる』ことで脅威のパンプアップを見せるからだ。手札を2枚捨て、その2枚をゲームから取り除くことで+3/+3のサイズに変身してしまう。ヴィンテージでは手札を充実させる手段は山ほどあり、またパーミッションのフィニッシャーとしてその破壊力は十分なものだった。
当時、正統派なパーミッションは《変異種》をフィニッシャーに据えていたが、アンタッチャブルがあまり意味を成さない環境ということもあって、またゲームをより早く決めることが高まることから《サイカトグ》が取って変わったのだった。
その発展系と呼べるのが《Berserk》を加えたハルクスマッシュである。既存の青黒に色は異なるが緑をタッチし《Berserk》を与えることにより一発でゲームを決めることが出来るようになった。このデッキが生まれたのは単にそれらのカードがあったからだけではなく、願いカードの存在が多分にあった。《狡猾な願い》からシルバーバレットすることにより必要なタイミングで《Berserk》が手に入るというのは戦術として非常に重要なものであったことは論をまたない。
そして何より外せないのがGATであろう。エクステンデッドで一世を風靡したミラクルグロウにハルクスマッシュの一発的要素を組み込んだヴィンテージ独自のデッキである。1,2マナの軽量ドローでデッキを掘り進め、《クウィリーオンのドライアド》をパンプアップ。ある種このデッキの一番のキーであるピッチスペルの《噴出》、フルタップ状態からさらに手札を肥やす能力はあっという間にクリーチャーを肥大化させ、《Berserk》により確実に致死ダメージを叩き込むことが出来る。
そのGATの影響か、2003年3月の制限カード指定によってGATの隆盛は終わってしまったものの、2007年6月20日の制限解除に伴い、再び一線級のデッキへとのし上がってきた。
サンプルデッキ
ヴィンテージ選手権07(〜未来予知) 優勝 Stephen Menendian
クリーチャー
4 クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad
1 サイカトグ/Psychatog
インスタント・ソーサリー
1 Ancestral Recall
4 渦まく知識/Brainstorm
1 狡猾な願い/Cunning Wish
4 Force of Will
4 噴出/Gush
2 Mana Drain
2 誤った指図/Misdirection
1 神秘の教示者/Mystical Tutor
3 選択/Opt
1 赤霊破/Red Elemental Blast
1 吸血の教示者/Vampiric Tutor
1 Demonic Tutor
4 強迫/Duress
4 商人の巻物/Merchant Scroll
1 Time Walk
1 ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will
エンチャント・アーティファクト
1 Black Lotus
1 Mox Sapphire
1 Mox Jet
1 Mox Ruby
1 Mox Emerald
1 Fastbond
土地
1 島/Island
3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1 Library of Alexandria
3 汚染された三角州/Polluted Delta
2 Tropical Island
3 Underground Sea
1 Volcanic Island
サイドボード
3 真髄の針/Pithing Needle
3 イクスリッドの看守/Yixlid Jailer
1 秘宝の突然変異/Artifact Mutation
1 Berserk
1 火+氷/Fire+Ice
2 酸化/Oxidize
1 紅蓮破/Pyroblast
1 赤霊破/Red Elemental Blast
2 水没/Submerge
時代の席巻;ワールドゴージャー
2002年11月24日 TCG全般エターナル環境、殊ヴィンテージでは突如として他の環境では起き得ないシナジーが誕生する。
2002年最大の猛威はワールドゴージャーの出現だった。
墓地への教示者《納墓》と場を一変させるナイトメア《世界喰らいのドラゴン》そしてクリーチャーを釣る《ネクロマンシー》の組み合わせ。そしてアンタップ状態で戻ってくるマナソースたちにより無尽蔵に生み出されるマナから相手は瞬殺され、その安定感たるや3ターン以内でのコンボ完成率は60%を優に超えるものだった。
そしてこの《納墓》の脅威は2003年3月の制限カード指定によって一旦は収束を向かえる。しかしながら、ドラゴンとエンチャント型リアニメイトカードのシナジーは失せることなく、《納墓》なき後、いかにしてそのドラゴンを墓地へ送り込むか?その大命題へ突き進み新たな形を見出した。その結果が《Bazaar of Baghdad》であり、《直観》であった。前者は土地でありマナを必要とせずにデッキを掘り進みつつドラゴンを墓地へ送り込む事ができ、また後者は若干重めな墓地への教示者として着実な機能を果たしたのだった。
時代を経て2008年の今もなお、選択肢には入るデッキのひとつである。
2002年最大の猛威はワールドゴージャーの出現だった。
墓地への教示者《納墓》と場を一変させるナイトメア《世界喰らいのドラゴン》そしてクリーチャーを釣る《ネクロマンシー》の組み合わせ。そしてアンタップ状態で戻ってくるマナソースたちにより無尽蔵に生み出されるマナから相手は瞬殺され、その安定感たるや3ターン以内でのコンボ完成率は60%を優に超えるものだった。
そしてこの《納墓》の脅威は2003年3月の制限カード指定によって一旦は収束を向かえる。しかしながら、ドラゴンとエンチャント型リアニメイトカードのシナジーは失せることなく、《納墓》なき後、いかにしてそのドラゴンを墓地へ送り込むか?その大命題へ突き進み新たな形を見出した。その結果が《Bazaar of Baghdad》であり、《直観》であった。前者は土地でありマナを必要とせずにデッキを掘り進みつつドラゴンを墓地へ送り込む事ができ、また後者は若干重めな墓地への教示者として着実な機能を果たしたのだった。
時代を経て2008年の今もなお、選択肢には入るデッキのひとつである。